今回は比較的身近な野鳥であるペリカン目サギ科アオサギ属アオサギをまとめていこうと思います。
いつ見ても恐竜の様な出で立ちです。
体の大きさからこれといった天敵もいないのか 自分より体の大きな人間や大きな音を出す自動車以外には動じることもなく常に堂々としています。
一緒にいることが多い他のサギとの比較です。左からコサギ、ダイサギ、アオサギ。
那覇市新都心近くの遊水地にもいます。ここは野良猫が多いのですが全く気にもとめていませんそれどころか水場を出て遊歩道に降り立つと猫たちのほうが慌てて逃げ出します。遊歩道にアオサギの餌になるようなものは無いはずなのですがなにかしらの理由があって猫を威嚇しているのでしょうか。
コンパクトカメラで撮影した写真なので画質が荒いのですが、住宅地にほど近いダム湖にも他のサギたちと一緒にいます。
この写真を見て、那覇市の織名に住んでいた親類が「サギに池の錦鯉を食べられた」と憤慨していた事を思い出しました。当時の私はその方がとても苦手だったので適当に聞き流してしまいましたが記憶にある池の鯉のサイズから考えると下手人はアオサギだったのではないかと思います。かなり話に尾ひれを付けるタイプの方だったので信憑性はいまいちですが織名なら当時完成したばかりの金城ダムからも近いので 与太話とも言い切れないとは思います。
悪食で大食いなアオサギですが、欲張りすぎて悪戦苦闘するはめに陥ることもよくあります。
動画は3分半に編集してありますが、実際は捕まえてから飲み込むまで30分以上かかっています。首が疲れたのか息を整えているのか 何度も地面に頭を下ろして休んでは嚥下を試みるの繰り返しで見ているこっちがヒヤヒヤしました。
古い図鑑では沖縄では冬鳥とされていますが、現在はクロツラヘラサギと同様に夏でも闊歩しています。
一緒にいることが多いダイサギも古い図鑑だと沖縄では冬鳥とされています。
今回は最後に、普段のアオサギの優雅な姿とはかけ離れた泥臭く陰鬱な動画を掲載します。見る人によっては気分を害するかもしれないので公開するかどうか迷ったのですがこれも自然の営みなので見ていただくことにしました。
仕事で外回り中に立ち寄った三角池での出来事です。アオサギ同士が揉めているところに遭遇しカメラを取り出そうとしたところで得意からの問い合わせが有り移動しなければいけなくなったしまいました。車を出す直前池の方を向いたら最初に争いを仕掛けた方が一方的に水中に沈められているのが見えたのですがしかたなく一旦立ち去りました。その90分ほど後、社用を済ませ戻ってきたところから動画は始まります。
その後も延々と攻撃を受けていたようで足元もおぼつかない状態になっていて驚きました。アオサギ同士の小競り合いは何度も見ているのですが、ここまで徹底的なのは始めて見ました。敗者は完全に戦う意思を失っているのに勝者はこの後も執拗に攻撃を加えます(動画の6:00あたりから)。
敗者を助けたい気持ちもありましたがアオサギ同士の事なので介入するわけにも行かず、野生の厳しさを垣間見ることになりました。
この日は仕事上のトラブルが多くまたすぐに移動しないといけなくなったので事の顛末を見届けることができませんでした。どなたかご存知のか方がいたら教えていただけると幸いです。