久しぶりに真夏の金武町に妻と一緒に行ってきました。
海辺にほど近い農耕地には日陰がほとんど無く農家の皆さんもこの時期は一番気温が上がる時間帯を避けて早朝と夕方に作業を集中させているというのに無謀かと思いつつも強い日差しが照りつける中を徒歩にて散策を開始。
車を停めるとドアを開ける前からセッカの鳴き声が聞こえてきて辺りを探したところ
早速発見。ウェルカムセッカです。
珍しく一箇所でじっとしていると思ったら。
くちばしに蜘蛛の糸がついています。セッカは昆虫食なのでおそらく食事の直後で満腹だったのでしょう。
畑の影に居たコチドリ達を脅かしてしまいながら今回の目的であるツバメ達がたむろする養鶏場近辺へ移動。
養鶏場付近ではいつものようにリュウキュウツバメが群れていたのですが
その中に毛色の違う子が1羽混ざっていました。尾羽根が長く黒い前掛けがあり体が若干大きいので本家ツバメだと思うのですが、腹が赤いサビ柄なのでツバメの亜種アカハラツバメかと。
渡り鳥であるツバメを沖縄でこの時期に見るのも珍しいのですが、それにしても変わった色合いのツバメです。
その横でリュウキュウツバメ同士の空中戦が始まりました。
私の主観ではただ空中で衝突しただけの様に見えたのですが。連続写真で見ると争い事だったようです。じゃれ合っているようにも見えますが。
少し話がそれましたがアカハラツバメに戻ります。
比較の為 本家ツバメの写真も掲載しておきます。
こちらもリュウキュウツバメ達と行動を共にしており真夏の沖縄では個体数が少ないので出会えたのは幸運でした。
散策開始から1時間が経過した頃から 妻が使っている強力な手ブレ補正機能付きのネオ一眼が日差しのせいで異常加熱によるシャットダウンを繰り返すようになってしまったので、今回は私が手持ちのミラーレスで撮影した手ブレ動画ですが一応掲載しておきます。
この後は他にアマサギ・ダイサギ・コサギにヒヨドリといつもの面々に出会ったのですが、水田にタカブシギの群れを見つけました。
沖縄の梅雨時である5月から6月の間は姿を見なくなりますが 7月中旬ごろから また飛び回り始めるので リゾートシーズンの到来を告げているかのようです。
その水田から100mほど離れた海岸沿いを歩いていると雑木林の中からアカショウビンの鳴き声が聞こえたのでしばらく出待ちをしていると突然体に異変が…
頭痛と目眩が激しくなり動悸息切れが始まるという熱中症の初期段階が疑われる状態に陥り この日の散策はここで中止することに決めアカショウビンの鳴き声に後ろ髪を引かれながら駐車場に戻ることにしました。
シロガシラとセッカに見送られながら駐車場で機材の片付けをしているとカメラバッグのポケットに塩分補給用のタブレットを入れていたことを思い出し、もう少し早く気付いてこれを食べていればアカショウビンが餌を捕りに出てくるまで粘ることができたのではないかと残念な気持ちになりながら体調が回復するのを待ち続ける昼下がりでした。