今月は例年に比べて天候と私的な都合に恵まれ探鳥に適した日が多くブログのネタに困らない程度に写真を撮りためることができました。毎年7月から8月は繁忙期と地元の年中行事が重なり思うように動けない事が多いので今年はとても幸運だったのではないかと思います。
さて7月の野鳥ですが、過去に撮影した分も掲載しようと思ったのですが例年の7月は忙しくなかなか探鳥に行けなかった為 やはり写真が少ない。ということで今年撮影した写真を中心に掲載していきます。
この日出会った右足にメタルリングをつけたコアジサシなのですが、それなりに人が集まる砂浜にもかかわらず営巣して抱卵している様で人や飼い犬が近寄るたびに飛び立っては同じ場所に戻りうずくまるという行動を繰り返していました。
近づいてはいけないと思い30mほど離れた場所からの観察だったので卵を確認できず 確証はないのですが 営巣しているとすれば「何故こんなところで」と問いたくなるような場所でした。
下の写真は去年(2019年6月)の写真なのですがこの子も「何故こんなところで」という場所で子育てを試みていました。
トリミングした写真だと河原のようにも見えますが那覇空港近くの造成地で、隣接する公園の遊歩道から30mほどの所に営巣していました。奥に見える水面は行き場のない雨水が溜まってできた巨大な水たまりなので撮影の数日後に降った雨で増水し この卵は駄目になってしまいました。
2020年6月30日付け沖縄タイムスの記事によると那覇市が管理する埋め立て用土砂の仮置き場で80羽ほどのコアジサシの群れが子育てをしていたとのことなので上記のコアジサシ達も子育てできる場所を確保するのに苦労しているのだと思います。
翌週はいつもの三角池です。
この日はあまり時間が取れなかったのですがポツンと単独で佇むタカブシギに出会いました。
コキアシシギとよく似ているのですが判別のポイントはお尻にあります。
初列風切が尾羽根より長く突き出しているのがコキアシシギで、風切と尾羽根の長さが揃っているのがタカブシギです。お尻が不揃いなタカブシギを見かけたらそれはレア野鳥のコキアシシギかもしれません。いつかコキアシシギにも出会えることを願っています。
この翌日は糸満市へ行ったのですが別記事で紹介したので割愛します。
そして約一週間後、早朝の三角池。
寝起きなのかぼんやりした感じのクロツラヘラサギを4羽確認しましたが直後何処かへ出勤していきました。
そしてまだ額板の無いバンの若鶏も。
5月に確認した雛の成長した姿かと思います。その後姿を見かけなかったので大雨からの増水で流されてしまったのかと心配していましたが、無事に過ごしていたようです。
そして4連休初日は読谷村へ。
ツミの雛も全員独り立ちしたようで巣は空き家になっていました。
帰ろうと振り向いたら目の前に 今年巣立った若鶏がいました。まだ狩りが下手で小鳥を捕まえられないのかそれとも小腹を満たすオヤツなのかセミを捕食していました。
動画も掲載します。前半は私のOLYMPUSで後半は妻のネオ一眼による撮影です。
ツミの若鳥が食事中です/Japanese sparrowhawk
まるでアホ毛のように頭頂部に一房だけ綿毛が残っているのが可愛い。
そして週明けの平日、久しぶりに漫湖水鳥・湿地センターへ。
急にできた予定の合間を使っての無計画な訪問だったので汐見も時間帯も中途半端なうえに滞在可能時間も余裕がなく野鳥たちにはあまり会えなかったのですが少し時間的に無理をしてセンター周辺も散策しました。
散策中にカワセミスポットを見つけたのでもう少し涼しくなったら椅子持参でじっくり張り込みをしようと思っています。
最後に、コアジサシの件で触れた造成地ですが、去年はそこに 真夏の沖縄では珍しい野鳥がいたのを思い出したので掲載しておきます。
真夏のミサゴです。気象庁のHPで調べたところ2019年7月14日 那覇市12:00の気温は31.1℃とのことで やはり暑さがこたえるのか風上に向かって翼をだらりと垂らし胴体に風を当てて涼んでいるように見えました。普通ならこの時期は北の方へ移動しているはずなのですが僅かながら夏季も沖縄で過ごす者がいるようです。