ここ沖縄本島でコロナ渦の中 探鳥に適した場所といえば観光地化されていなく土地勘のない観光客には見落とされやすくて人影がまばらな場所。ということでその条件を満たす毎度おなじみ糸満市の某海岸へ行ってきました。
この日は湿度が90%越えで日が昇っても薄暗く海岸全体に靄がかかった状態だったので 光量不足に弱いマイクロフォーサーズ系カメラでの写真撮影には不向きな条件でした。とはいえ野鳥達には私の都合など関係ないことなので彼らはいつものように活発に飛び回っていました。その中でこの日、特に目についたのがコアジサシの幼鳥達です。
最初はエリグロアジサシかと思ったのですが、下の写真のように親鳥だと思われるコアジサシの成鳥に餌をねだっていたので、幼鳥だと判断しました。
まだ長時間飛行するスタミナがないのかすぐに水面や岩礁に降りてきてしまいます。背中を向けているのでわかりにくいかと思いますが親鳥が小魚を咥えて給餌しようとしています。
来年 沖縄に戻ってくる頃には親鳥のように黒々したおつむりになっているのでしょう。
別日のほぼ同時刻に撮影したコアジサシ動画も貼っておきます。
コアジサシの幼鳥/Little Tern(Young bird)
コアジサシの幼鳥2/Little Tern (Young bird)
2つ目の動画では成鳥に餌をねだる幼鳥の姿が確認できます。
4月末頃から姿を見かけなかったヒバリシギも戻ってきました。
トウネン達もやってきました。
上記のヒバリシギに似ていますが足の色で判別できます。Googleレンズ先生はハマシギだと言っていますが嘴の形が違います。
今年もシギ・チドリ類の羽色が薄れて識別に苦労する季節が近づいてきました。
この日の写真は自分でも低評価です。次に同じような天候の時はカメラのオート露出に頼りすぎずもっと工夫して撮影します。
それから3日後、妻を同伴して夜明け直後の同所へ行きました。
3日前とほぼ同じ時間帯ですが潮が満ちてくる最中で、夜が明ける前にできた潮溜まりに野鳥たちが群がっています。
コアジサシの幼鳥はこの日も親鳥におねだりをしていました。キアシシギ達はコアジサシ親子には興味無さげで横でくつろいでいます。
そんな賑やかな海岸の 一番大きな潮溜まりはサギたちに占領されていました。
左の嘴が黒いのがコサギ、右側手前がチュウサギでその奥がダイサギです。チュウサギとダイサギの違いは口角の位置。
妻がサギ溜まりを動画撮影していたので掲載します。ちなみに前述の「コアジサシの幼鳥2」もこの日妻が撮影した動画を編集したものです。
クロサギが荒ぶっていますね。アオサギも2羽いたのですが、どこかへ飛んでいってしまって動画には写っていません。
今日、沖縄県が緊急事態宣言の延長を表明しました。外出自粛要請に極力従うつもりなので沖縄本島北部の森林地帯やダム湖周辺に近づくことができそうにありません。この状況、野鳥達からすると「大きな筒を持って近づいてくる変な人間達」に煩わされることなく のんびりと過ごせている様なので彼らにとっては良い事なのでしょう。しかし我々野鳥愛好家は渡りの道程で沖縄に立ち寄る旅鳥たちに会う機会が減りそうです。