沖縄本島地方は5月初旬に梅雨入りしたものの気象庁の梅雨入り宣言後2週間近く晴天が続きました。
長い巣ごもり生活のせいで感が鈍ったのか5月中旬は 私の野鳥レーダーがうまく働かず その間のバードウォッチングは空振りの連続。
せっかく探鳥に適した良い天気に恵まれていたのに…
とはいえ動くものに反射的にシャッターを切る私なので出かけた先で狙いの野鳥以外にも結構な枚数の写真を撮っていたりします。大半はピンぼけかブレまくりの失敗写真ばかりなのですが、その中から5月に撮影した 比較的写りの良いリュウキュウツバメの写真を貼っていこうと思います。
スズメ目ツバメ科ツバメ属に属するリュウキュウツバメは奄美大島以南に生息するツバメです。ツバメの幼鳥に似ていますが固有種です。
以前別の記事でも書きましたが ツバメとの見分け方は 体が若干小さいことと短い尾羽根、それから胸の黒帯が無いなどです。
行動はツバメとほとんど変わりがなく一日中活発に飛び回っています。
他のツバメ類と同様 地上に降りることは滅多にありませんが営巣の際は下の写真のように巣材となる泥を採取するために降りてきます。
以前勤めていた浦添市内の会社の倉庫に毎年営巣するグループがいたのですがリュウキュウツバメはツバメより気性が荒く 繁殖中の巣に近づくと人間どころかフォークリフトにまで威嚇しながら突進してくるので 毎年時期が来ると倉庫担当者達が巣を刺激しないようにダンボールで目隠しを作っていました。
その倉庫も会社の自主廃業と共に取り壊されたので彼らは今どこに巣を構えているのでしょう。とはいえ本来リュウキュウツバメは人工物より断崖や洞窟などの自然物を好むので会社跡地裏手の断崖あたりで繁殖しているのでしょう。
街中でも川沿いや公園の広場などを常に飛び回っているリュウキュウツバメですが、飛翔写真を撮ろうとカメラのファインダー越しにトリッキーな軌道を追いかけていると 十中八九 誰かの何かしらの個人情報が写り込んでしまいます。それに住民が通報したのか警官に職務質問をされた事もあるので リュウキュウツバメの写真を撮る時は 開けた農地や海岸沿いまで移動するようにしています。
それにしてもボンヤリとした写真が多い。やはりフルサイズ一眼ボディと明るい超望遠レンズが必要かな…