書きかけで忘れていたムナグロの記事をあげます。
8月は緊急事態宣言下で行ける場所が限定されていたので対人距離をとるのが容易な与那原町某所で毎週のようにムナグロの観察をしていたので 写真もそれなりの枚数が溜まりました。
夏の終りなので換羽が進行中で、個体差によりいろいろな段階を一度に見ることができて楽しめました。
ここは 波打ち際の岩礁に野鳥が集まるので野鳥との距離が近く写真撮影に最適なのですが住宅地に隣接しているので日が高くなると家族連れや釣り客で賑わいバードウォッチングに適した時間が短いのが欠点です。
動画も与那原町での撮影です。
キョウジョシギと一緒。
こうしてみるとムナグロは足の長さもあり大きく見えますね。
明け方はぼんやりと日光浴をしている姿を よく目にします。
シベリア最北部で繁殖して赤道付近で越冬するムナグロ。
他にやることもないので数日おきに同じ場所でムナグロの観察を繰り返しました。
この日は2羽のムナグロが延々と追いかけっこをしていました。
長距離を移動する渡り鳥に共通する特徴の 体に対して長い翼をバタバタさせながらグルグル回り続けています。
元気に飛び回っている姿を見ると少し安心します。
若鶏の巣立ちを促しているのでしょうか。別のポイントを回って1時間ほど後に帰ってきたのですがまだやっています。
冬羽に換羽中なので迷彩模様のようになっています。
与那原で探鳥を堪能し昼食をとったあと、天気が良くてテンションが上がったので 沖縄市の泡瀬干潟へ。
泡瀬干潟は国内最大のムナグロの越冬地なのですが近年シギ・チドリ類の個体数減少が続いています。
その中でもムナグロは特に減少が顕著で越冬数が最大時の3分の1にまで減ってしまっているそうです。
一時期、政治的な意図がある方々が在沖米軍にすべての罪をなすりつけようと躍起になっていましたが それだけでは無いようで、専門家達は 観光事業絡みの埋め立てと潮干狩り客による水産資源の乱獲やパラグライダー等レジャーアクティビティなどが複合的に影響を及ぼしていると推察しています。
地形の変更を伴う開発だけではなく 個人のマリンレジャーにも一定の制限を設ける必要があると思うのですが 沖縄の世論は 収益につながる沖縄の豊かな自然を強調する割に金がかかってめんどくさい環境保護には無関心という矛盾を抱えているのが現状です。
困ったら政府がなんとかしてくれるという依存体質を変えない限り環境意識も向上しないのかもしれません。