珍鳥シロハラクイナ。
ここ沖縄ではヤンバルクイナより出会うのが難しいと言われているクイナの仲間ですが
彼らは一日のスケジュールが概ね固定化しているうえに縄張りを持つので 生息地さえ見つけることができれば お目にかかる確率が上がります。
その生息地ですが私が把握している場所では一番間近で観察できるのが沖縄市にある
県内唯一の動物園でもある沖縄こどもの国園内の水鳥の池。
この日は 探さずとも向こうから私達のもとへ飛んできてくれました。
そう、飛べるんです。
あまり野鳥に興味のない方々にとってクイナ科の鳥はヤンバルクイナのイメージが強いのか 飛べないと思いこんでいる方が多いのですがシロハラクイナは飛べます。
同じクイナ科のバンやオオバンより上手に飛べます。
こちらでは留鳥ですがアチラコチラで目撃されていて鹿児島では繁殖例も報告されて
いるそうです。
この個体は警戒心が薄いのかあまり私達を怖がらなかったので15 mほどまで近づくことが出来ましたが、先程の写真に写っていたオオバンがシロハラクイナの直ぐ側で
仲間同士の小競り合いを始めたので それに驚いて池の対岸に逃げていきました。
別のポイントに移動して他の野鳥を観察していたら またもや向こうから飛んできてくれ
ました。
動画の中盤から浮草の上を歩きながら餌を探している姿が収められています。
食性は動物食寄りの雑食なので、雑穀も食べます。
箸休め的な感じでしょうか、草の穂を引っ張って食べています。
この子はあまり人を怖がっていないようなので、9月末に出会った ここで生まれた
幼鳥の成長した姿なのでしょうか。
↑ 9月撮影の幼鳥動画です。
このシロハラクイナですが、80年代頃から北部九州でも確認されているという
ことで、専門家たちは生息域を北へ広げているのではないかと考えているようです。
さて、シロハラクイナをじっくり観察できたので 次はヤンバルクイナとヒクイナの写真が欲しいところ。
今週末は 沖縄本島北部へ探しに行ってみようかな。