なかなか遠出ができないのでスキマ時間に那覇市内の某史跡公園でバードウォッチング。
琉球の面影を残す池のほとりで、一羽のダイサギに出会いました。



沖縄では冬鳥として知られるダイサギ。
多くの成鳥が北を目指す中、一部は夏の間も島に留まります。
今回の個体は夏羽に換羽しつつも、婚姻色や冠羽が見られないので今夏は繁殖に参加しない若い個体と推測されます。


繁殖に参加しないなら莫大なエネルギーを消費してシベリアへ渡るよりこの地に留まる。
若鳥ならではの、合理的で賢明な選択と言えるかもしれません。
何かを見つけたようで対岸に移動します。




対岸へ移動した直後、劇的な瞬間を捉えました。
狙いを定め、草むらから引きずり出したのは大きなネズミ。
クマネズミかドブネズミか。
体長より尾が長いのでクマネズミかな。



魚だけでなく哺乳類までも飲み込むその姿に、彼らの「悪食」と称される逞しさを思い知らされます。



この日、池を独占していたのはこの一羽のみ。
普段は首里城公園や金城ダム周辺など、都市部の河川でも頻繁に採餌する姿が見られます。
ここで、沖縄におけるサギ類の繁殖事情を整理しておきます。
| 種類 | 区分 | 繁殖の特徴 |
| ダイサギ | 冬鳥(越夏あり) | 沖縄での繁殖は未確認 |
| アマサギ | 夏鳥 | 水田近くの林などで集団営巣(コロニー)を作る |
| コサギ | 留鳥 | 各地の水辺や林で一年中繁殖が確認される |
| ゴイサギ | 留鳥(夜行性) | 樹上に営巣。夕刻から活動を強める |
沖縄では間もなく梅雨に入ります。
長雨の晴れ間を縫って、次はサギたちの慌ただしい子育ての様子を追いかけたいと思います。