沖縄で野鳥観察

主に沖縄本島内を歩き回っています

今年もベニアジサシがやって来た

先週末に行ってきた豊崎海浜公園にて、今年もベニアジサシを確認しました。

 

駐車場に到着してすぐ、水平線上の白い影を捕捉。

ベニアジサシ(豊見城市2026年6月20日)

現地では遠近感がつかめずコアジサシかと思われましたが、帰宅後のモニター確認でベニアジサシだと判明しました。

ベニアジサシ(豊見城市2026年6月20日)

さらに観察を続けていると、ほんの数メートルの至近距離まで急接近。

すかさずその姿を捉えることに成功しました。

 

この個体の脚には、日本国内で放鳥された個体であることを示す「青いフラッグ」が装着されていました。

ベニアジサシ(豊見城市2026年6月20日)

まさに沖縄の地で生まれ育ち、過酷な渡りを経て再び繁殖のためにこの地へ帰郷した個体である可能性が極めて濃厚です。

 

すぐさま「山階鳥類研究所 標識報告フォーム」へ詳細なデータと写真の送付を完了。

 

どのような経歴を持つ個体なのか、データ解析による詳細の判明が待たれます。

 

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シロチドリ雛の生存確認

5月の末に豊崎海浜公園の人工海浜で目にしたシロチドリの親子。

 

その翌週に台風6号が沖縄本島を直撃。

 

砂浜で過ごしていた生まれたばかりの雛達はどうなったのでしょう。

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無事に育っていました。

シロチドリ幼鳥(豊見城市2026年6月20日)

遠目には成鳥と見紛うほどに大きく成長した幼鳥の姿。

しかし、その行動にはまだ甘えが残っていました。

シロチドリ幼鳥(豊見城市2026年6月20日)

 

距離を置こうとする成鳥と、それを鳴きながら必死に追いかけ続ける幼鳥。

シロチドリ成鳥(豊見城市2026年6月20日)

親鳥が幼鳥に対し、明確に独り立ちを促している場面です。

シロチドリ成鳥(豊見城市2026年6月20日)

 

あまりにしつこく追ってくる我が子に対し、ついに親鳥が実力行使に出ました。
激しく突き放し、親子の縁を切るための厳しい追い立てが始まります。

シロチドリ(豊見城市2026年6月20日)

シロチドリの雛は 孵化直後から自力で歩き、採餌を行う習性を持ちます。
親の本来の役割は「防衛」と「保温」であり、この幼鳥も餌を求めているわけではありません。
ただ、これまで頼ってきた親から離される心細さが、その足取りに滲んでいます。

シロチドリ(豊見城市2026年6月20日)

親鳥に追われ、慌てて翼を広げて「飛行」する幼鳥。
その確かな羽ばたきを見る限り、空を飛ぶ能力も独り立ちの準備もすでに十分に整っているようです。

 

今年生まれた幼鳥達がまたこの豊崎の浜へ戻り 次の命を繋いでいくことを願うばかりです。

 

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青空とイソヒヨドリ

久しぶりに晴れ間が広がった本日、6月18日。
週末の鳥見へ期待を膨らませていたところ、窓の外から断続的な高音が聞こえてきました。


窓を開けて向かいのビルを見上げると、屋上にメスのイソヒヨドリの姿を確認。
手近にあったPowerShot ZOOMでファーストカットを抑えました。

イソヒヨドリ♀(那覇市2026年6月18日)

青空を背景に、周囲を気にしながら鳴き続ける個体。
つがいのオスとはぐれて探しているような、切迫した地鳴きです。

 

10分ほど席を外して戻っても、まだ同じ場所で鳴き声を上げていました。
そこで今度はNikon P950を持ち出して本格的に撮影を再開。

イソヒヨドリ♀(那覇市2026年6月18日)

動画はPowerShot ZOOM と P950の混合です。

軽いカメラの手持ち撮影だと手ブレがひどくなります。


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さらに耳を澄ますと、遠くから応答するような別のイソヒヨドリの地鳴きが微かに聞こえてきました。


はぐれたオスを呼び返していたのか、あるいは自身の縄張りを強く主張していたのか。


トータルで20分近く、彼女の声は街に響き渡っていました。

 

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リュウキュウヒヨドリの幼鳥

今回は雨の夕暮れ時の静止画・動画共に型落ちスマートフォンによる撮影なので画質が悪いのをご了承ください。

 

雨が降る夕方の那覇市内。街路樹の根元で鳴き続けているリュウキュウヒヨドリの幼鳥を見つけました。

リュウキュウヒヨドリ幼鳥(那覇市2026年6月13日)

親鳥が近くで何かを促すように鳴いているものの、地面から動こうとしない幼鳥。

状況を確かめるためにゆっくりと距離を詰めたところ、こちらの存在に驚いたのか自力で街路樹の枝へと飛び上がりました。


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なんだ飛べるじゃないか。

 

しっかりと自力で飛翔できる羽ばたきと、枝を握る足の強さを確認。

木に上がった後も盛んに親鳥へ餌をねだる声を上げていたことから孵化後2週間ほどで巣立った直後の まだ独り立ち前の個体であると推測されます。

リュウキュウヒヨドリ幼鳥(那覇市2026年6月13日)

落下の怪我や衰弱による「迷子」ではなく、正常な巣立ちの過程にあると判断。

これ以上の干渉はせず、親鳥に過度な警戒をさせないよう静かにその場を離れました。

 

この時期の市街地では、同様の巣立ち雛が地面にいる姿がよく見られます。

  • 保護の判断基準: 自力で飛べる、または近くの枝にしがみつける状態であれば、近くに親鳥が隠れているため人間の保護や通報は不要(むしろ親から引き離す誘拐になってしまうリスクがあります)。

  • 今後の見通し: これから1〜2ヶ月をかけて、親鳥から餌の捕り方や危険の避け方といった生存戦略を学び、完全に独り立ちを迎えます。

梅雨の雨に打たれながらも、都市の街路樹を舞台に、新しい命が着実にステップを上がっている様子が確認できた夕方の鳥見となりました。

 

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2026年5月の野鳥

6月も中旬に入るというのに今回は5月の振り返り記事です。

 

天候不順や私用が重なり、渡りの時期としては観察できた種数が少ない1ヶ月でした。しかし、各フィールドでは重要な生態を捉えることができました。

 

5月上旬:国頭村での見落としと、読谷村のツミ

ノグチゲラ(国頭村2026年5月2日)

ヤマガラ(国頭村2026年5月2日)

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リュウキュウハシブトガラス(国頭村2026年5月2日)

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現地ではカラスと誤認してスルーした個体が、帰宅後の確認でノグチゲラと判明。

この日はヤマガラの観察や、警戒心の薄いハシブトガラスの撮影に留まり、不完全燃焼な結果となりました。

 

翌日は読谷村へ。

ツミ(読谷村2026年5月3日)

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次の2枚の写真は妻が撮影した同一個体。

ツミ♀(読谷村2026年5月3日)

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翌日は読谷村の高台へ。

繁殖期に入ったツミのペアが、並んで羽繕いをする珍しい休息行動を観察できました。

 

5月中旬:国頭村でのノグチゲラ撮影成功。

ノグチゲラ(国頭村2026年5月16日)

オス、メス、どちらも撮影できた。

ノグチゲラ(国頭村2026年5月16日)

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2週間後に再度北部のダムへ遠征。

終わりかけのデイゴの木周辺で、念願だったノグチゲラのオスとメスを、どちらも至近距離で撮影することに成功しました。

 

5月末:豊崎海浜公園での繁殖確認。

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)

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シロチドリ(豊見城市2026年5月30日)

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5月最後の鳥見は豊崎海浜公園。

今年も渡ってきたコアジサシの求愛給餌や産卵場所の奪い合いを確認。

同じ砂浜では すでに雛を連れて警戒行動をとるシロチドリや、独り立ち直前の幼鳥を連れたキョウジョシギの群れに遭遇しました。

 

5月後半以降、鳥見にいけない日々が続いています。
6月第1週は台風6号が沖縄本島を直撃したため完全に活動が制限され、第2週も天候不良によりフィールドへ出られませんでした。

 

例年通りであれば、沖縄の梅雨明けは6月中旬から下旬。

天候が回復し次第、各ポイントの状況確認と観察を再開する予定です。

 

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砂浜のキョウジョシギ

5月末、豊崎海浜公園での鳥見の最後はキョウジョシギの記録。


人工海浜の端、敷石が広がるエリアで採餌する親子に出会いました。

キョウジョシギ(豊見城市2026年5月30日)

幼鳥を2羽連れています。

 

  • 成鳥が2羽の幼鳥を連れて行動中。 ここで、沖縄におけるキョウジョシギの基本情報を整理します。

    • 分類: チドリ目シギ科

    • 全長: 約22cm

    • 沖縄でのステータス: 主に「旅鳥」。春(4〜5月)と秋(8〜10月)の渡りの時期に飛来。一部は越冬(冬鳥)する。

    • 生息環境: 泥深い干潟よりも、敷石、サンゴ礁のリーフ、漁港、礫混じりの海岸を好む。

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キョウジョシギ幼鳥(豊見城市2026年5月30日)

英名は「Ruddy Turnstone(赤褐色の石をひっくり返すもの)」。
短く硬い嘴を石やサンゴの破片、海藻の下に差し込み、文字通り「グイッ」とひっくり返します。
その下から現れるカニ、ヨコエビ、ゴカイを捕食するのが彼らのスタイル。
沖縄のリーフやタイドプールでもお馴染みの仕草です。

キョウジョシギ(豊見城市2026年5月30日)

泥質の三角池などにも入りますが、彼らの本領は岩場や人工物。
那覇市内の海岸線、瀬長島周辺の岩礁、浦添市宇地泊の海岸、中北部の漁港の消波ブロックや敷石など。
硬い基盤がある場所で群れている姿が、多く観察されます。

 

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2026年もコアジサシ観察

今年もやってきましたコアジサシ。

 

まだ飛来数は少ないものの、今年もコアジサシたちの繁殖期が始まっています。

 

産卵準備に入った一組のペア。
オスはメスへ熱心に小魚を運ぶ「求愛給餌」を続けています。

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)


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しかし、ここは行楽客の動線とジョギングコースに挟まれた場所。
落ち着かない様子で、未練を残しつつも移動を決めたようです。

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)

オスはメスの気を引くために、捕らえた小さな魚をクチバシに咥えてアピールします(求愛給餌)。

メスがそれを受け取るとペア成立で、熱心に魚を運ぶオスの姿は 繁殖初期の海岸でよく見られる微笑ましい光景です。

 

人工海浜の北側へ移動。

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)

数組のペアが、産卵に適した一等地を巡って激しい小競り合いを展開中。

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)

妻撮影

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)

こちらも妻が撮影した縄張り争い中のコアジサシ達。

コアジサシ(豊見城市2026年5月30日)

近年、沖縄本島でも自然の砂浜が急速に減少。 その結果、皮肉にも「開発中の埋立地」や「平坦な未利用地」を代替の繁殖地として選ぶケースが増加しています。

しかし、こうした場所は常に以下の脅威に晒されています。

  • 人為的要因: 重機の稼働、工事の進行、人間の不用意な立ち入り。

  • 捕食リスク: 野良猫やカラスなどによる卵・雛の捕食。

利便性の高い人工海浜や埋立地は、彼らにとって常に危険と隣り合わせの脆い繁殖地です。

 

保全状態

環境省レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU) / 沖縄県レッドデータ:絶滅危惧Ⅱ類

 

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