冬鳥たちが旅立ち始めフィールドが寂しくなり始めた4月中旬の沖縄島ですが留鳥たちの恋の季節でもあります。
繁殖期になると活動量が増えるため人前に出てくる頻度も上がり観察しやすくなるのでこれから梅雨入りまでの短い期間ですが、沖縄島の留鳥たちを追いかけていこうと思います。
そんな訳でまず手始めに今週はホントウアカヒゲとノグチゲラからいってみます。
先週末天気もまずまずだったので国頭村の某キャンプ場へ探鳥に出向いたところホントウアカヒゲとノグチゲラに出会いました。
メスのホントウアカヒゲです。
不鮮明な写真しか持っていなかったのでそれなりの写真が撮れて嬉しい。
離れて後ろを歩いていた妻を音を立てずに身振りで呼んだのですが気づいていなかったようで、私の元へ来たときには茂みの中に入ってしまう直前でした。
この日はホントウアカヒゲのオスには会えなかったので数年前に同じ場所で撮影した写真を参考までに掲載しておきます。
繁殖期のホントウアカヒゲは近くを通りかかる者を見つけると自ら囮になって外敵を巣から遠ざけようとして飛び出してくる習性があるので この時期の生息域では比較的観察しやすい野鳥です。
お次はノグチゲラ。
今回はドラミングではなく鳴き声で見つけました。
こちらもメス。
オスは頭頂部が赤いのです。
オスも見かけたのですが写真は撮れなかったので、こちらも数年前に同所で撮影した写真を貼っておきます。
このノグチゲラですが キツツキの仲間としては珍しく、地上に降りて餌を探す習性があるため野猫やマングースによる捕食例が後をたたず生存が危ぶまれる状況です。
沖縄県は希少生物の保護に消極的で国の機関や民間団体に丸投げする傾向が強いのでその辺の意識改革が必要かと思われます。
それにしても暑くなってきました。例年だと沖縄の梅雨入りは5月10日前後ですが今年は少し早まるかもしれません。
今週から来週にかけてはやらなきゃいけない事が多くてバードウォッチングに行けそうにないのです。
梅雨入り前に行っておきたい場所があるのですがどうなることやら。