沖縄で野鳥観察

主に沖縄本島内を歩き回っています

2021年8月の野鳥

今年の8月は梅雨の戻りや台風に加え緊急事態宣言が延長されたり予防接種の副反応で寝込んだりと、上旬から中旬にかけて全く探鳥に出かけられない日々が続いていましたがこの10日間は晴天が続いたので ここぞとばかりにバードウォッチングへ繰り出しました。

しかし 最悪な感染状況下の沖縄では県外からの観光客との接触を避けられる場所となると行ける場所が限られてきます。

 

そんなわけでまずはネットで検索しても出てこない探鳥地の与那原某所でシギ・チドリから。

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キョウジョシギ与那原町2021年8月21日)

早速、岩場で目立つキョウジョシギ達の小さな群れを見つけました。

ここの野鳥達は比較的 人間を怖がらないので結構近寄らせてくれます。


www.youtube.com

動画はキョウジョシギの採餌の様子です。英語名のRuddy Turnstoneは上記の動画のように石をひっくり返しながら餌を探す様子が由来だそうです。

 

ここはこの時期はムナグロも多く、早朝からにぎやかに動き回っています。

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ムナグロ(与那原町2021年8月21日)

ムナグロは換羽中で、夏羽と冬羽の中間といったところでしょうか。

 

ここでもキアシシギの姿がチラホラ。

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キアシシギ与那原町2021年8月21日)

遮蔽物に隠れて撮影しているとはいえ結構近寄ってきます。

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キアシシギ与那原町2021年8月21日)

この日は大潮で満潮のピークと日の出が重なっていたので野鳥たちが活動を始める夜明け直後は岩礁はすべて海面下。満潮から1時間ほど経った頃、やっと現れた岩礁の潮溜まりに 様々なシギたちが一斉に群がっており、ジリジリ近づく私の事は認識しているようでしたが空腹で相手にしている暇はないといった様子でした。

2時間ほど観察を続けていると人影がチラホラ見え始めたので南城市の佐敷干潟へ移動することにしました。

 

日もだいぶ高くなってきていましたがこちらも人影がなく閑散としていたので目論見通り。とはいえ遠浅の干潟なので、野鳥達が広い範囲に分散していて毎度のことながら探すのが一苦労。

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アオアシシギ南城市2021年8月21日)

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イソシギ南城市2021年8月21日)

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イソシギ南城市2021年8月21日)

干潟の南の方に満潮時でも水没しない砂州があり シーズン中はコアジサシが営巣していたりするのですが、コアジサシは すでに渡ってしまったようで その他いつもの面子が気だるそうにしていました。その中に ここではあまり見かけないソリハシシギに出会いました。

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ソリハシシギ南城市2021年8月21日)

この日は3羽ほどしか居ませんでしたが、ソリハシシギとは久しぶりの出会い。

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ソリハシシギ南城市2021年8月21日)

ソリハシシギの動画も撮りたかったのですが暑さで体が悲鳴をあげ始めたのでこの日はここまで。

 

翌日は久しぶりに三角池へ。

日の出からだいぶ時間が経っているのに夜行性のゴイサギがウロウロしていました。

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ゴイサギ豊見城市2021年8月22日)

ゴイサギと その幼鳥は別の記事にまとめます。

 

ゴイサギの幼鳥が葦原の中に飛び込んだ直後そこからツミが飛び出してきました。

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ツミ♀(豊見城市2021年8月22日)

薄曇りの逆光なので暗い写真ですが、かろうじて黄色い虹彩が確認できます。

 

数日後、妻は仕事で行けなかったので一人で与那原某所へ再度訪問。

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メダイチドリ与那原町2021年8月25日)

この日はメダイチドリの50羽ほどの群れに遭遇。

その他には前回同様ムナグロとキョウジョシギが目立ちました。

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チュウシャクシギ与那原町2021年8月25日)

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チュウシャクシギ与那原町2021年8月25日)

そんな中で独特なフォルムで目立っているチュウシャクシギ。ノシノシあるきながらクチバシを其処此処に突っ込んで大好物のカニを探していました。

 

8月最後の週末は早朝から雲ひとつない快晴。

妻に日焼けを覚悟するように言い聞かせて、二人で金武町へ。

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ヒバリシギ金武町2021年8月28日)

田植え後の水田にヒバリシギが映えます。

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ヒバリシギセイタカシギ金武町2021年8月28日)

セイタカシギの足元をせわしなく歩き回るヒバリシギ

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ヒバリシギ金武町2021年8月28日)

近くの樹上では 農家の嫌われ者シロガシラが離れた場所の同族と囀りで会話をしています。

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タイワンシロガシラ(金武町2021年8月28日)

以前You Tubeに30秒ほどの短い動画を上げたのですが今回の動画は90秒。


www.youtube.com

シロガシラはヒヨドリの近縁なのですが甲高い耳障りな鳴き声のヒヨドリとは違い、ヒタキ科のツグミイソヒヨドリのように綺麗で複雑な さえずりを行います。

イソヒヨドリほどではないのですが鳴き声のパターンも多くて楽しいので、これからも動画が撮れたら随時公開していきます。

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コチドリ金武町2021年8月28日)

コチドリ達も久しぶり。

 

河口にはカワセミも。

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カワセミ♂(金武町2021年8月28日)

カワセミはメスもいたのですが写真は撮れませんでした。

 

翌日は沖縄市泡瀬干潟へ。

隣接する公園は緊急事態下で全ての施設が休業中だというのに家族連れで大賑わい。

感染数が減らない理由を垣間見たような気がします。

 

そんな賑わいを避けて海岸へ、300mm単焦点レンズに2×テレコンバータのMC-20を装着していざ撮影開始。

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チュウシャクシギ沖縄市2021年8月29日)

 

 

日差しが強くて頭がクラクラするような暑さでしたが それと引き換えに、装着すると一気に暗くなるので普段はこの組み合わせでは使わない2倍テレコンが待ってましたとばかりに威力を発揮。

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シロチドリ(沖縄市2021年8月29日)

広い干潟に散らばるシロチドリもバッチリ撮れます。

同じ場所で7月に撮影したシロチドリの動画も貼っておきます。


www.youtube.com

 

アオアシシギは石の横からクチバシを突っ込んで餌を探しています。

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アオアシシギ沖縄市2021年8月29日)

35 mmフィルム換算だと1200mmの超望遠なので手持ちだとシャッタースピードを目一杯上げても微ブレしてしまいます。せめて一脚は必要だったな。

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キアシシギ沖縄市2021年8月29日)

この日は車の中をいくら探しても一脚のクイックリリースプレートが見つからず、別のレンズの座金につけたまま防湿庫に入れてしまったのだろうと思い 一脚を諦め手持ちで撮影していたので撮影した枚数の割に使える写真が少なかったのが残念。

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アオアシシギ沖縄市2021年8月29日)

そのプレートですが、車に戻りカメラをバッグにしまっていたところカメラバッグの緩衝材と緩衝材の隙間に入っていました。結果、探鳥中ずっとプレートだけ持ち歩いていたことになります。なにやってんだか…

 

 今年の8月は20日頃までは天候不良と諸事情でバードウォッチングに行けなかったのですが20日以降はそれを取り返すかのように探鳥三昧でした。週間天気では今週末からまた曇天が続くようなのでこの10日間はとても貴重な期間になりました。

とはいえ沖縄は9月から冬鳥が飛来してくる季節に突入するのでこれからが楽しみです。

 

okiyasu.hatenablog.com

 

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