7月末日 妻と沖縄本島中部にある沖縄市の泡瀬干潟へコアジサシを狙って行ってきたのですが別記事で書いたように雨宿りをしている間に何処かへ飛び去ってしまい落胆していると 妻が遠方にミサゴを見つけ、雨も小降りになってきたので近寄ってみることにしました。
ミサゴは本来沖縄では冬鳥なのですがごく一部が越夏します。優雅に海上を舞うこの子も居残り組のようです。
佃煮や青のりの原料にもなるヒトエグサ(沖縄名:アーサ)養殖場の養殖網を固定する杭にとまり 辺りを見回していたミサゴですが、私達に気づいてこちらに向かって飛んできました。
小雨がちらつく中 私達の頭上を低空で旋回。
望遠レンズが気になるようでこちらを見ています。
私達がよほど気になるのかこちらをチラチラ見ながら頭上4mほどの所を何度も周回します。
小雨も降り止んで少し青空も覗き始めましたがまだ私達を観察しています。
近くで聞こえるカラスの鳴き声も気になるようです。
体に対して長大な翼が曇天の淡い日差しの中を飛び回ります。
猛禽なのに海鳥のようなスタイルですね。
しばらく周回を続けたあと危険も無いし興味もなくなったという感じで、先程と同じ杭に止まり風上に顔を向け雨に濡れた羽を乾かし始めました。
常々自分は観察する側だと思っていたのですが、野鳥たちに観察される立場でもあることを 改めて実感しました。主に驚異判定のためだとは思うのですが野鳥達も人間のことをじっくり観察しています。
沖縄では食物連鎖の上位に位置するミサゴは 地べたを這いずる人間などには興味も無いのかと思っていましたが、こういう形でもこちらのことを意識してくれていることがわかったので良い探鳥でした。