今年もツミ達の動きが活発になる時期になりました。
去年は人との距離が近すぎる場所に営巣していたので圧をかけないように巣立ちの時期まで巣に近づくのを控えていましたが今年はどこに巣をかけるのかな。
さて先週末はそのツミの観察に読谷村某所へ行ってきました。
着いて早々 松林上空にカラスを追い回す猛禽の姿が見えたのでそちらの方に歩いていくと雄雌両方の鳴き声が聞こえてきたのでツミが居ることを確信。
早速オスのツミを見つけて撮影開始。
オスはヒヨドリサイズで小さいので飛び立った直後は松葉に紛れて見失ってしまったのですが入れ替わるようにメスのツミがやってきました。
近くでカラスの鳴き声が聞こえるたびに飛び立つツミ達。
先程見失ったのとは別の個体だと思われるオスを松の枝が入り組んだポケットで発見。
このオスもすぐに飛び立ってしまったので、今まであまり撮れていないツミの飛翔写真が欲しくなり この松林を見下ろせる高台に移動して撮影に挑んでみることにしました。
この松林には2組の番がいるようで上から見下ろすと その2組がカラスが林に立ち入るのを個別に牽制しているのがよくわかりました。
下の2枚は妻がNikonのP950 で撮影した上のオスと同一個体です。
この日はカラスが執拗に林への侵入を試みていたので ツミ達が迎撃に飛び立つ頻度が高く撮影の機会は豊富にあったのですが、サシバやハヤブサとは飛行パターンが違うのでうまく追えなかったので飛翔写真は失敗の連続でした。
メスの写真はかろうじて数枚撮れたのですが オスはターゲットが小さいだけでは無く 小回りを繰り返す複雑な機動で飛ぶので単焦点レンズでは追いきれず 撮影したすべての写真がボケ&ブレで全滅でした。
集中が途切れてカメラを下ろしたところで背中に視線を感じ振り返るとすぐ後ろ5m
カラスは4年ほど親元で教育を受けながら暮らすそうで この子は親鳥から給餌を受けているのを妻が目撃していたので幼鳥だと思われ、警戒心より好奇心が勝るのか 我々を無視して小枝で遊んでいました。
その後カラス達の姿が見えなくなったのでツミ達も松林から出てこなくなり 我々も高台から降りて林に戻ることにしました。
松林の中でカラスを警戒するツミの動画も撮影したのでそちらもどうぞ。
なかなか諦めないカラスにイライラしています。
近くにいるオスに向けて鳴き合いをしているツミのメス。
カラス達は林から離れていったのですが それでも遠くからかすかに鳴き声が聞こえるたびに そちらの方を睨んでいました。
ツミ姐さんのご尊顔。
凛々しいですね。
ここのツミ達は人馴れしているとはいえストレスをかけると抱卵放棄する事も十分に
考えられるので今年も卵が孵化する頃までは近寄らないようにしましょう。