沖縄で野鳥観察

主に沖縄本島内を歩き回っています

今週も山原(野鳥少なめ)

先週末は2週連続になった国頭村でのバードウォッチング。

 

今回は野鳥の写真が少なくて番外編気味です。

 

まずは前回撮りそこなったホントウアカヒゲの写真を撮りたく思いキャンプ場へ。

リュウキュウハシブトガラス国頭村2024年4月21日)

しかしこの日は、キャンプ場の利用客が多くて野鳥観察に不向きな状況。

こういうとき巣にカメラを向けていると普段は野鳥に興味がない層の人たちがレンズの先に野鳥がいることに気づいて 寄ってきた挙げ句に はしゃいで大きな声を出したりするので 今回は場所を変えることにしました。

そいうわけで数年ぶりに国頭村某所に行ってみることしたのですが、その道中に野鳥の声がやたらと聞こえる賑やかな場所で車を停めていろいろな囀りを録音してきたので、宜しければお聞きください。


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ホントウアカヒゲリュウキュウアカショウビンの声が目立っていますが、ヤンバルクイナノグチゲラの声も聞こえます。

 

さて移動した先の国頭村某所ですが、野鳥の気配で埋め尽くされ様々な鳴き声が響いているものの、希少な小動物が足元を歩き回っていて 踏まずに歩かないといけないというハードモードゲーム。

アオカナヘビ国頭村2024年4月21日)

小動物を踏まないように下を向いて歩くだけで精一杯で頭上を見る余裕ができない。

直射日光が当たって地面がカラカラに乾いているところは小動物達が居ないので歩きやすく辺りを見ながら歩いているとヤマガラに出会いました。

ヤマガラ国頭村2024年4月21日)

とっさのことで写真は上の3枚だけですが 初めてヤマガラの写真が撮れたのでこれだけでも行ってよかったと思います。

 

その後はまたもや日陰で地面が湿った場所を慎重に歩くことになり気が張り詰めます。

オキナワシリケンイモリ国頭村2024年4月21日)

絶滅危惧種のオキナワシリケンイモリがそこかしこをノソノソと歩いているエリアが難関でした。

 

沖縄の固有種達は肉食哺乳類がいない環境で進化した生き物が多いので、敵を感知すると逃げずにその場でフリーズしてやりすごうそうとするのが厄介。

この習性が外来種による捕食を招いたりロードキルにつながったりしているのです。

 

妻が先に気づいて警告してくれたので踏まずにすんだリュウキュウヤマガメの子供。

リュウキュウヤマガメ国頭村2024年4月21日)

落ち葉に擬態する絶滅危惧種で天然記念物のリュウキュウヤマガメ

大人になると甲羅の縁のギザギザは無くなるそうです。

 

そしてまたもや絶滅危惧種のオキナワトカゲの幼体。

オキナワトカゲ(国頭村2024年4月21日)

幼いうちは尻尾が青いオキナワトカゲ。

 

その近くの水場から離れた森の中でダイサギを発見。

ダイサギ国頭村2024年4月21日)

雨上がりであちらこちらから這い出してきた小動物を狙って森の中に入って来たのでしょうか。 

森林性の鳥達の数倍の巨体を持っているため 翼が枝にあたって飛びにくそうにしていました。

 

歩いていくとまたもや固有種で絶滅危惧種オキナワキノボリトカゲの幼体に遭遇。

オキナワキノボリトカゲ国頭村2024年4月21日)

脱皮したばかりなのでしょうか。口のあたりに古い皮が残っています。

 

今回は野鳥成分控えめになってしまいましたが5年ぶりに訪れた場所だったので楽しかった。

 

それにしても上記のオキナワトカゲやこのオキナワキノボリトカゲは以前は那覇中心部でも公園など緑地に行くとよく目にしたのですが、最近は自宅の庭で年に数回見かける程度になりました。

 

その庭も維持補修が困難になり地すべり防止の為 取り壊すことになり現在は影も形もありません。

 

絶滅危惧種でもあるオオタニワタリが生い茂りオキナワイシカワガエルが美声を披露してくれる庭を取り壊すのは躊躇いが大きかったのですが、先代と先々代がお人好しだったが為に杜撰な手抜き工事で作られた擁壁(鉄筋が数本しか入っていないコンクリブロックを積み重ねただけの代物)が倒壊して近隣に被害を与えかねない状況を放置するわけにもいかず、泣く泣く取り壊すことを決めたのが去年。

 

現在は建築基準に適合した擁壁が土留を果たしており昨今の異常な豪雨でもびくともしない土地に生まれ変わって一安心のOkiyasuです。

 

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三角池のタシギ

前回のノグチゲラの記事と撮影日が前後します。

 

4月に入ってから急に雨が続き週末は家にこもりがちになり 青空に恋い焦がれるあまり憂鬱な気分になっていたので、久しぶりに現れた晴れ間に心を踊らせながら三角池へ行ってきました。

タシギ(豊見城市2024年4月10日)

この日目立っていたのはクロツラヘラサギを除くとタシギ達。

 

彼らはとても警戒心が強いので 他の場所では 日中に開けた池の真ん中で日光浴をするタシギを見ることは稀ですが、三角池では比較的よく見る光景。

タシギ(豊見城市2024年4月10日)

天気が良くて気分が上がっているのは私だけではなくタシギ達もテンション高めです。


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初めて目にしたのですが、クチバシをフェンシングのように打ち合うんですね。

 

この日三角池で確認できたタシギは9羽。

 

南西諸島では冬鳥という扱いになってはいますが なんだか一年中三角池にいるような印象を受けます。(あくまでもイメージで実際 夏の間は姿が見えません)

タシギ(豊見城市2024年4月10日)

30分ほど観察を続けさせてくれたタシギ達ですが、複数のアオサギが飛来してきてそれに驚いたのか葦原の中に逃げ込んでしまいました。

 

時間帯もあるのですが普段よりも活発に行動しているタシギを観察することができて楽しかった。

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特別天然記念物ノグチゲラ

週末は妻と一緒に国頭村ノグチゲラに会いに行ってきました。

 

実際のところは土曜の朝はツミに会うために読谷村へ向かっていたのですが、急に気が変わってそのまま北上して国頭村へ行くことに決めました。

 

着いて車のドアを開けるとホントウアカヒゲの大合唱。

 

結果から言うとホントウアカヒゲには会えませんでした。

 

その代わり特別天然記念物ノグチゲラの姿をたっぷりと拝んできました。

ノグチゲラ♀(国頭村2024年4月13日)

最初に遭遇した個体は 気づくのが遅れて写真を撮ることができなかったのですが、その後 少し歩いたところで巣作り中のメスに遭遇。

ノグチゲラ♀(国頭村2024年4月13日)

巣内部の拡張工事に夢中で、私達に気づいていないように見えます。

ノグチゲラ♀(国頭村2024年4月13日)

キャンプ場の管理人さん情報では今年は例年より1ヶ月早く営巣を始めているとのこと。

 

動画も撮影できたので宜しければ御覧ください。


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掘っては木くずを外に捨てるを繰り返して どんどん拡張していきます。

 

近くにオスのノグチゲラも居ました。

ノグチゲラ♂(国頭村2024年4月13日)

オスは頭頂から後頭部にかけて赤いのが特徴。

 

どうやら先程のメスの番のようです。

ノグチゲラ♂(国頭村2024年4月13日)

前述の管理人さんによると今年は4組の番が営巣を始めていて、そのうちの2組はまず土地に慣れている人でないと見つけることができないであろう場所に巣を作っているそうです。

 

天気予報が外れて生憎の雨でしたが 久しぶりの本格的なバードウォッチングだったので那覇に帰ってきた後もテンションが下がらず、そのテンションのまま妻と外飲みに出かけてしまいました。

 

ホントウアカヒゲにも会いたかったな。

 

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シギ・チドリの集会in豊崎

4月に入ってから週末は雨天になりがちだったので、平日に鳥見。

 

今回も当ブログではおなじみの豊崎海浜公園に用事のついでに立ち寄り 積極的に探しに行くのではなく流れに任せた出会いを楽しむ受動的なバードウォッチングを行ってきました。

タイワンシロガシラ(豊見城市2024年4月2日)

シギ・チドリの混群は いつもの護岸に居なかったので会えないかと思っていたら この日は 海水浴場の砂浜に集まっていました。

シギ・チドリ混群(豊見城市2024年4月2日)

メダイチドリを中心に キョウジョシギ、シロチドリ、ハマシギミユビシギ等で構成されている 混群です。


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前回の訪問時よりさらに鮮やかな羽色になったメダイチドリのオス達。

メダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

野鳥たちの衣替えで季節を感じる今日このごろ。

メダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

メダイチドリたちの間を忙しそうに歩き回るミユビシギ

ミユビシギメダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

ミユビシギは雌雄同色なので判別が難しい。


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ミユビシギはまだ冬羽のままです。

 

沖縄ではミユビシギは冬鳥で飛来数も少ないので こちらで夏羽のミユビシギを見ることができたら幸運なのだとか。

 

メダイチドリ達に囲まれているキョウジョシギ

キョウジョシギメダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

満腹なのか まったりしているキョウジョシギたち。

キョウジョシギ豊見城市2024年4月2日)

キョウジョシギ達もまだ冬の装いのままです。

 

あまり時間をとれなかったので40分ほどの滞在でしたが、それなりに楽しむことができて、少し気が晴れました。

 

この日の最後は口の周りを草の種で汚しているシマキンパラに見送られながら海浜公園を後にしました。

シマキンパラ(豊見城市2024年4月2日)

シギ達が換羽を始めると、冬鳥が北の繁殖地へ向けて旅立つ季節であるということを実感し 代わりにやって来る夏鳥達との邂逅を期待して胸が踊るのですが、それにしても今回は野鳥の渡来が少なくて なんだか不安になる冬鳥シーズンでした。

 

結局、あれだけ探し回ったにもかかわらずシロハラシマアジに会うことはできずモヤモヤしています。

 

夏鳥達はちゃんと姿を見せてくれるのかが 今から心配です。

 

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国頭村のチョウゲンボウ(2024年)

年が明けてから日照りが続き このまま雨が降らなければ給水制限が始まるかもしれない沖縄本島ですが、先週半ばから今度は曇天雨天が続いていて毎度のことながら極端な天候に振り回されてうんざりします。

 

そんなわけで先週末は土日とも朝から雨で気分が乗らずバードウォッチングに行かなかったので 今回は先月国頭村で出会ったチョウゲンボウの写真をまとめてみようと思います。

 

2023年の10月下旬にここで出会ったのはメスでしたが今回はオスのチョウゲンボウ

チョウゲンボウ♂(国頭村2024年3月24日)

電線にとまり大きなバッタを食べています。

チョウゲンボウ♂(国頭村2024年3月24日)

短いですが動画も撮影したので良ければ見てください。


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目がクリクリして可愛いチョウゲンボウですが結構気性が荒く、去年見たメスは 自身より一回り大きなサシバを威嚇しながら追い回していました。

 

バッタを食べ終えて次の獲物を探して周辺を見回しています。

チョウゲンボウ♂(国頭村2024年3月24日)

次の獲物を見つけたのか一点を見据えながら飛び立つチョウゲンボウ

チョウゲンボウ♂(国頭村2024年3月24日)

探鳥シーズン中なら国頭村のここに行くとほぼ確実にチョウゲンボウに会うことができるので訪れるたびにチョウゲンボウの写真が増えていきます。

 

チョウゲンボウは一般的には猛禽と認知されていますが、ハヤブサと同様にワシ・タカの仲間ではなくどちらかというとインコやスズメに近い仲間だそうで、それを踏まえて見てみると目と頭が大きく愛らしい姿をしているのも なんとなく納得してしまいます。

 

そろそろ彼らチョウゲンボウも渡りの季節に入ります。

 

秋に元気な姿を見せてくれる事を願います。

 

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2024年3月の野鳥

新年度に入りましたね。

 

さて今年の3月は渇水が懸念されるほどの晴天続きで暗所に弱いマイクロフォーサーズにとっては絶好の撮影日和が多かったにもかかわらずあまり良い写真が撮れなかったのですが、当ブログは私のメモ帳も兼ねているので そのへんは気にしないようにしつつ いつものように1ヶ月を振り返ってみようと思います。

 

3月は近場の漫湖水鳥湿地センターからスタート。

コサギ豊見城市2024年3月3日)

この日の水鳥センターは潮目が悪く 野鳥たちの姿がまばらだったので与根の三角池方面に移動することにしました。

リュウキュウヒヨドリ豊見城市2024年3月3日)

近くの有料駐車場に車を停め三角池へ徒歩で移動中に住宅地上空を旋回しているサシバに出会いました。

サシバ豊見城市2024年3月3日)

三角池は 何時も通りオオバンたちが小競り合いを繰り返していて他の野鳥たちがとても迷惑そうにしていました。

オオバン豊見城市2024年3月3日)

ハシビロガモ豊見城市2024年3月3日)

2月から何度も訪れては目撃情報を頼りにコガモの亜種であるアメリコガモを探していたのですが、この日やっと撮影に成功。

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その後の週末は体調不良で高熱が出てダウン。

 

週末にバードウォッチングへ行くことができなかったので、体調の回復を確信したので 平日用事で立ち寄った読谷村で少しだけ鳥見。

 

この日はちゃんとしたカメラを持っていなかったので常にカバンに入れっぱなしのCannon PowerShot ZOOMでの撮影です。

シジュウカラ読谷村2024年3月12日)

この機種はカメラというよりデジタル単眼鏡なので解像度は低めです。

サシバ読谷村2024年3月12日)

ハクセキレイ読谷村2024年3月12日)


その週末は妻が体調不良で外出を見送ったので 何かあったら10分以内に帰れる近所の公園で一人鳥見。

オオバン(2024年3月16日)

前々から猛禽が好みそうな公園だと思っていたのですがやはりツミが居ました。

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翌日の日曜日は妻の体調も少し回復したのですが大事を取って外出を控えるとのことだったのでまたもや一人で豊見城市豊崎へ。

メダイチドリ豊見城市2024年3月17日)

美らSUNビーチの護岸にはここを根城にしているシギ・チドリの混群。

キョウジョシギ豊見城市2024年3月17日)

この子達はいつも忙しそう。

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その翌週は 二人共体調が回復したので一緒に金武町へ出かけました。

セッカ(金武町2024年3月24日)

ただ、今期の金武は例年と異なり野鳥の姿がまばらで、このまま此処にいても収穫は少ないだろうと判断し、そのまま北上して国頭村へ移動。

コガモ♀(国頭村2024年3月24日)

国頭村では昼過ぎだというのに色々な野鳥達に会うことができました。

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それにしても今年の3月は二人共 続けざまに体調不良に陥りバードウォッチングに出かける回数が減ってしまいました。

 

体調管理は大事ですね。

 

 

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沖縄本島北部で鳥見

週末に妻を伴って金武町に行ってみたものの完全なる空振り。

最近の金武は一体どうしてしまったのだろう。

 

留鳥の姿もまばらでしたが、セッカは相変わらず忙しそうにしていました。

セッカ(金武町2024年3月24日)

シジュウカラもセッカと同様に忙しそう。

シジュウカラ金武町2024年3月24日)

獲物を見つけたようで一直線。

 

クモを捕まえて食べています。

シジュウカラ金武町2024年3月24日)

この日は それ以上金武に滞在しても野鳥に出会うことができそうになかったので金武から北上すること約一時間の国頭村へ移動して仕切り直すことにしました。

 

昼過ぎにも関わらず、早速サシバに遭遇。

サシバ国頭村2024年3月24日)

パパイヤの木に陣取り畑を睨みつけているサシバ

 

その近くの電線にオスのチョウゲンボウを発見。

チョウゲンボウ国頭村2024年3月24日)

チョウゲンボウはいつものように記事を分けます。

 

そして この日一番の収穫は はじめましてのノビタキ

ノビタキ国頭村2024年3月24日)

もう少し鮮明な写真が欲しいところですが、今回は一瞬の遭遇だったのでこれくらいしか撮れませんでした。

 

夏羽に変わりかけのオスのようですね。

ノビタキ国頭村2024年3月24日)

思いがけず沖縄では珍しい野鳥に出会えて幸運。

 

近くの川にはカイツブリ

カイツブリ国頭村2024年3月24日)

そしてこの季節の名物といえば泥を集めるために水田に降りてくるリュウキュウツバメ達の姿。

リュウキュウツバメ(国頭村2024年3月24日)

ツバメが地面に降りるのはこの巣材集めをする時期だけにしか見ることができません。

リュウキュウツバメ(国頭村2024年3月24日)

国頭は当たりでした。惜しむらくは朝から行っていればもっと色々な野鳥に出会えたかもしれないということ。

 

それに引き換え 最近の金武は なぜか冬鳥や旅鳥が立ち寄らない場所になってしまって つまらないやら心配やら。

 

渇水でダムの水位が半分以下になってしまっているのが原因なのかもしれません。

 

野鳥たち、金武の芋畑に戻ってきてくれないかなぁ。

 

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