沖縄で野鳥観察

主に沖縄本島内を歩き回っています

ヤマシギとタシギ

忙しかった日常も一段落して週末は自由に動けるようになってきたので、先週末は金武町の芋畑へ行ってきました。

 

日の出から30分ほど経った頃に到着し いつものように農道を歩いていたら、足元の茂みがガサガサと音をたてたのでそちらに目をやると ヤマシギがその変な位置に付いている大きな目で こちらを見つめていました。

ヤマシギ(金武町2023年10月14日)

亜種のアマミヤマシギの可能性もありますがこの写真では判別できないのでヤマシギということにしておきます。  まあ嘴が先端まで真っ直ぐなので十中八九ヤマシギでしょう。

 

ヤマシギの写真を撮影できたのは今回が初めて。

 

しばらく私を見ていたヤマシギですが興味を無くしたのか飛び去ってしまいました。

ヤマシギ(金武町2023年10月14日)

自宅に帰ったあと ヤマシギの判別点の一つである後頭部の太い黒帯を確認しようと思い写真を拡大してみたら、頭頂部の若干後ろ寄りについているため 真後ろからでも両目が確認できるという特徴も確認できてしまいその異様なフォルムのせいで少し不安な気分に…

ヤマシギ(金武町2023年10月14日)

彼らはその目の配置のおかげで360°の視界を持っているそうな。

 

ヤマシギは沖縄では冬鳥で森林性で夜行性という 会いに行くにはそれ相応の準備と労力が必要な野鳥なので こんな開けて明るい場所で出会えたのは幸運でした。

 

田畑でヤマシギと似た姿をしている野鳥といえばタシギが思い浮かびますが、タシギも手元にある資料では冬鳥となっているのに夏場もアチラコチラで見かけます。

 

気候変動で生息域が変わってきているのでしょうか?

タシギ(金武町2023年10月14日)

タシギはヤマシギより一回り小さいし頭の模様が違うところで見分けます。

タシギ(金武町2023年10月14日)

手元の資料が古くなっているので 新しい資料本がほしいところですが、なぜか沖縄の生物関連の書籍は海洋生物と天然記念物指定されている生き物に関する本ばかりで野鳥関連の書籍が少なすぎて困ります。

タシギ(金武町2023年10月14日)

書籍も商品なので需要が見込めなければ赤字を覚悟してまで出版しないのは理解できます。

やはり野鳥に興味がない層でも知っている珍獣やマリンレジャー絡みの海洋生物の書籍にリソースを割いたほうが商売としては儲かるということなのでしょう。

 

沖縄の珍しい生き物はイリオモテヤマネコヤンバルクイナだけではないのでもう少し野鳥にも興味を持ってもらえると嬉しいですね。

 

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