沖縄で野鳥観察

主に沖縄本島内を歩き回っています

2022年8月の野鳥

こちらは台風11号の影響で蒸し暑い日々が続いています。

 

さて今年の8月はなかなか時間を空けることができず思うようにバードウォッチングへ行けなかったのですが行けた時はそれなりに写真を撮ることができたので それらを纏めます。

 

金武町で出会ったタイワンシロガシラの幼鳥。

タイワンシロガシラ:幼鳥(金武町2022年8月6日)

親鳥の随伴は無く、独り立ちした個体の様ですが 見た目はまだまだ子供っぽい。

タイワンシロガシラ:幼鳥(金武町2022年8月6日)

この日はとても気温が高く、危険を感じる気候だったのでいつもより早めに引き上げましたが車で涼みながら南へ移動しているうちに回復したので与那原町の某海岸へも足を伸ばしてみました。

okiyasu.hatenablog.com

その後は天候不良や年中行事などが続いたのでしばらく探鳥へは行けず、自宅の庭にやってくるリュウキュウヒヨドリメジロを眺めたり 近場の公園でお手軽バードウォッチングなどを楽しんでいました。

okiyasu.hatenablog.com

下旬に入ると予定が少なくなってきたので買い物がてら沖縄市の泡瀬へ。

イソシギ沖縄市2022年8月20日

一眼を持っていけばよかった。

PanasonicのDC-FZ85にテレコンバータをつけて撮影してみたのですが案の定 暗い。

シロチドリ(沖縄市2022年8月20日

デジタル望遠鏡としては面白いのですが解像度の低い写真しか撮れません。

 

ところで、先月から自宅の庭の植木に巣があるようでなにかの雛鳥の声が聞こえ続けていたのでトレイルカメラを2台設置してみたところリュウキュウヒヨドリの巣立ちが記録されていました。

 

尾羽根が短くて可愛い。

リュウキュウヒヨドリ:幼鳥(那覇市2022年8月23日)

巣から出たものの独り立ちはまだ先のようで親鳥に餌を運んでもらっていました。

同時に撮影されていた動画のほうが画質が良く見やすいのですが設置角度が悪く、ご近所さんの個人情報が写り込んでいるので公開は控えます。

 

8月最後の週末は妻と一緒に漫湖水鳥・湿地センターへ。

 

久しぶりにソリハシシギに出会った。

ソリハシシギ豊見城市2022年8月28日)

アオアシシギ等の中に混じって行動しているのは何度か見たことがあるのですが群れでいるのは初めて見たかも。

 

特徴的な鳴き声が聞こえていたので会えるかもしれないと思っていたらすぐ近くにいましたツミ。

ツミ:幼鳥(豊見城市2022年8月28日)

急に茂みから飛び出してきたのでビックリ。胸に縦縞があるので 適齢に達していない若鳥ですね。

 

カラスと小競り合いを行ったあと北の方へ飛んでいってしまいました。

ツミ:幼鳥(豊見城市2022年8月28日)

 

到着したときは満潮のピークだったのですが潮が引くとともに現れた湿地へ続々とシギ達が集まってきます。

アオアシシギ豊見城市2022年8月28日)

キアシシギ豊見城市2022年8月28日)

アカアシシギ(豊見城市2022年8月28日)

ムナグロ達もやってきました。

ムナグロ(豊見城市2022年8月28日)

若鳥も写っていますね。

ムナグロ(豊見城市2022年8月28日)

ムナグロ更に合流。

ムナグロ(豊見城市2022年8月28日)

もうすぐ渡りの季節ですが台風の影響で不安定な天候が続きそうです。

 

今年も予定と天候の合間に転がっているチャンスを逃さないように努めなければ。

 

okiyasu.hatenablog.com

 

メダイチドリ(2021年夏)

一年間の間 下書きのまま放置していたメダイチドリの記事を書いていこうと思います。

 

去年の今頃、与那原町の某海岸でムナグロ達を眺めていたらその間をメダイチドリが走り回っていたのでじっくり観察することにしたのをなんとなく覚えています。

f:id:Okiyasu:20210831144228j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月21日)

上の写真の子は ほぼ冬羽ですね。

シギ類は夏の最中に換羽が始まり、秋が来る前に衣替えを終える子達が多いそうです。

f:id:Okiyasu:20210831144251j:plain

f:id:Okiyasu:20210831144256j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月21日)

岩場を歩き回りながら時折立ち止まっては クチバシを突っ込み ゴカイ等を引きずり出して食べていきます。

f:id:Okiyasu:20210831144319j:plain

f:id:Okiyasu:20210831144324j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月21日)

それにしても一年前の記憶なんで曖昧です。

下書きはタイトルと写真だけ決めてその他は白紙で放置していました。

f:id:Okiyasu:20210831144349j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月21日)

写真だけではなく メモ的に簡単な説明も添えておけば思い出す手助けになったのかと思います。

f:id:Okiyasu:20210831144420j:plain

f:id:Okiyasu:20210831144425j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月21日)

不明瞭な記憶を手繰り寄せてみると この日は8羽ほど間近で見たような気がします。

 

普段はスマホのメモや手帳に簡単な情報を記録しているのですが、この日の行動をグーグルマップのタイムラインで確認したところ バードウォッチングから帰って直ぐに昼飲みを始めてしまったと思われる行動記録が残っているので、飲んだくれて記録を残し忘れたのではないかと。

 

その数日後 再度同じ場所で早朝からメダイチドリ待ち伏せ

f:id:Okiyasu:20210831144459j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月25日)

暫し待つこと数十分、佐敷干潟の方からワラワラとメダイチドリが飛んできました。

その数約50羽ほど。

レンズ交換中だったので群れで舞う写真は撮れなかったけど その光景が印象的だったので この日の記憶は 鮮明に残っています。(今、写真を見るまで忘れていたのですが…)

f:id:Okiyasu:20210831144539j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月25日)

舞い降りたあとはあちらこちらに分散して採餌開始。

f:id:Okiyasu:20210831144614j:plain

メダイチドリ与那原町2021年8月25日)

言うほど目が大きくないメダイチドリのまとめでした。

 

それはそうと下書きのまま放置している記事が他にも数件あるのですが今回のメダイチドリに関しては 記憶も記録も曖昧で思い出すのに苦労しました。とはいえその思い出すという作業が楽しかったのも事実。

今後もたまには過去の写真を見直していこうかな。

okiyasu.hatenablog.com

 

真夏の豊崎干潟

暑い日が続きますね。

 

金曜で旧盆の一連の儀式が終わったので翌日は妻と近場の豊崎干潟へ。

日の出と満潮が概ね重なる日だったので朝から干潟が水没しているため狩りができないシギ達は大人しくしています。

 

いつもは朝から騒々しく鳴いているヒヨドリ達も暑さの為か大人しめ。

リュウキュウヒヨドリ豊見城市2022年8月13日)

時間帯的に空腹だと思うのですが 干潟が水没していては餌を探せないので余計な体力を使わないようにしているように見えます。

キアシシギイソシギ豊見城市2022年8月13日)

潮が引くのを待ち続けているよう。

キアシシギイソシギ豊見城市2022年8月13日)

どちらも暇そう。

キアシシギ豊見城市2022年8月13日)

動画も撮影したのでよろしければ。


www.youtube.com

満潮時は水面から出ている数少ない足場に集まっているので観察しやすいです。

 

別の足場にはキアシシギたちに混じってキョウジョシギもちらほらと。

キアシシギキョウジョシギ豊見城市2022年8月13日)

サギ達は長い脚のお陰で通常営業中。

大、中、小、青。よく見かけるサギですが一枚の写真に収まってくれて少し嬉しい。

 

マングローブの木も過密な状態。

チュウシャクシギキアシシギ豊見城市2022年8月13日)

やはり狭くて不快なのかチュウシャクシギ達が小競り合いを始めました。


www.youtube.com

干潟を取り囲む公園は野良猫や利用客が多くて落ち着かないのでしょう、満潮時の干潟中央にある足場は大人気。

チュウシャクシギキアシシギ豊見城市2022年8月13日)

この日はアジサシたちには会えずに終わりました。

もうすぐアジサシたちの渡りの時期に入るので彼らが旅立つ前に会っておきたいものです。

okiyasu.hatenablog.com

okiyasu.hatenablog.com

クロサギ

こちらは真夏の暑さもピークを迎えつつあります。

とはいえ相変わらず鳥枯れの季節の真っ只中で、野鳥を探してウロウロしています北へ南へと走り回る週末が続き、そんな中に立ち寄った与那原町某海岸で出会ったクロサギ達の写真を上げていきます。

クロサギ与那原町2022年8月6日)

番なのでしょうか白色型と黒色型が連れ立って飛び回っています。

クロサギ:白色型(与那原町2022年8月6日)

コサギに似ていますがクロサギの白色型です。

クロサギ:白色型(与那原町2022年8月6日)

奄美以南ではこの白色型が多いのですが それは白砂の浜辺に適応した結果ではないかと言われています。

クロサギ:白色型(与那原町2022年8月6日)

確かに白色型は岩礁より砂浜に居ることが多いような気がしますが、自分の羽色を自覚していて少しでも優位な場所に居ようとしているのでしょうか。

クロサギ:黒色型(与那原町2022年8月6日)

2羽は浅瀬の近くで二手に分かれ白色型は砂浜の方へ、黒色型は岩礁へ。

クロサギ:黒色型(与那原町2022年8月6日)

まあ白くても黒くても夏の海に映えることには変わりないのですが。

クロサギ:黒色型(与那原町2022年8月6日)

もう少し観察を続けたかったのですが突然の通り雨(沖縄の方言では「かたぶい」)に見舞われたのと 雨のせいで湿度が上がり空調服が役に立たなくなったので、具合が悪くなる前に退散することにしました。

 

世に出回り始めてからすぐに買い求めて使い始めた空調服ですが、送風により強制的に汗を気化させて気化熱により冷却するという仕組みなので 極端に湿度が高く気化が起こりにくい環境では あまり役に立ちません。

 

空調服を着ているから大丈夫という過信は禁物ですね。

 

既出ですがクロサギ動画のリンクを張っておきます。


www.youtube.com


www.youtube.com

白砂説に説得力が無くなる動画ですね。

 

okiyasu.hatenablog.com

 

2022年7月の野鳥

8月に入りましたね。

 

それにしても今年の7月は暑かった。

ここ数日の沖縄は台風の影響もあり曇りがちなので幾分マシでしたが明日からまた 茹だるような暑さが戻ってくるようです。

 

先月は 鳥見日和なのにバードウォッチングに行けない日が多かったのですが、そんな日は庭にやってくるヒヨドリシジュウカラを眺めていました。

リュウキュウヒヨドリ:幼鳥(那覇市2022年7月10日)

見たことのない鳥だったので初遭遇かと思って期待したのに、調べてみるとリュウキュウヒヨドリの幼鳥でした。

 

別の日は那覇市内のダム湖でハトを眺めたりも。

カワラバト(那覇市2022年7月13日)

ここの局所気温は36度。ハト達も羽根干しを早々に切り上げて日陰に避難するほど強烈な日差しにクラクラ。

 

そんな日々を過ごし7月下旬からやっと時間が取れるようになったので久しぶりに金武町の芋畑へ。

 

この日まず出会ったのは舗装路を歩くセッカ。

セッカ(金武町2022年7月24日)

セッカが地面を歩く姿は珍しい。

セッカ(金武町2022年7月24日)

飛び立つセッカですが、3枚目の写真は風切羽の付き方がよく分かる写真ですね。

 

朝っぱらから34度、そのためか野鳥たちの姿はまばら。

リュウキュウツバメ(金武町2022年7月24日)

暑さに弱い子達は日陰に隠れているようですが、熱帯原産のシマキンパラ達は元気。

シマキンパラ(金武町2022年7月24日)

暑さに負けず集団で稲田を荒らしていましたが私の姿に驚いて逃げていきました。

野鳥愛好家として野鳥を驚かせるのもどうかとは思いますが、外来種による農作物の食害を考えると意図せずに畑から追い払う事になってしまった場合は気にしない事にします。

 

散策を続けているうちに日も高くなり手元の温度計が36度を記しています。

 

イソヒヨドリも暑いのでしょう口を開けて喘いでいます。

イソヒヨドリ♀(金武町2022年7月24日)

警戒心の強いタシギですか朦朧としているのか近づいても逃げません。

タシギ(金武町2022年7月24日)

タシギも口をパカリ。

 

リュウキュウヒヨドリも口を開けてボーっとしています。

リュウキュウヒヨドリ金武町2022年7月24日)

私は空調服を着ていたので平気でしたが妻の保冷剤がほとんど溶けてしまったので無理をさせないように探鳥終了。この日は写真を撮り逃してしまったシロハラクイナが心残りです。

 

この翌週は親類に不幸があったため探鳥には行けず。

 

例年通りだと鳥枯れの季節はあと2週間ほど続きますがその後は台風シーズンに突入。旅鳥の渡りを観察したいのですが都合がつくかどうかは運次第なので幸運を祈るばかりです。

okiyasu.hatenablog.com

 

ツミの幼鳥2022(2)

鳥枯れの季節なら繁殖地へ行けばいいじゃない。

 

というわけで前回のツミ幼鳥の続きです。

 

松林の中を飛び回る4羽の幼鳥ですが4羽ともしきりに鳴き続けていました。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

他の兄弟達を追い払おうとしているのか、親鳥に餌をねだっているのか延々と鳴いています。


www.youtube.com

成鳥達も近くに居るのですが積極的に世話をしようとはしません。独り立ちを促しているのでしょう。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

余談ですが、以前県外にいた頃 ある友人が「沖縄に松林なんかあるのかよ」という内容の発言をしていました。インターネットが普及する前の話とはいえ彼の頭の中にはヤシの木とハイビスカスのイメージしかなかったのでしょう

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

幼鳥は経験不足から警戒心が弱のでかなり近寄らせてくれます。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

近くで見ると所々綿毛が残っていますね。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

1時間以上鳴き続けていたので疲れたのか少し大人しくなってきました。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

羽の生え変わり中なので むず痒いのでしょう。鳴いていないときは熱心に羽繕いをしています。


www.youtube.com

羽繕いを続けながらも周りが気になる幼鳥達。

獲物が見つからずに苛ついているようですが 捕食者がここにいますよとアピールしていては小鳥たちも逃げ出すというもの。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

蝉の羽が嘴に引っかかっているけど気がついていない様子。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

4羽とも急に静かになったので私達もこのあたりで観察を切り上げる事に。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

まだ巣の近くをウロウロしていますが、自分の縄張りを見つけるために飛び立って行くのも間近。次はこの中のどの子がここに帰って来るのでしょう。

 

来年は巣立ちの瞬間を見れるといいなぁ。

 

okiyasu.hatenablog.com

okiyasu.hatenablog.com

ツミの幼鳥2022(1)

鳥枯れの時期を利用して妻と一緒に 祖父母と両親が自宅に溜め込んだガラクタ(遺品)の整理に勤しむOkiyasuです。

 

物を捨てられない・捨てさせない人たちだったので 自宅がタイムカプセル化しているのですが金目の物は何も出てこないのが腹立たしい。

 

そんな3連休でしたが中日は衝動的にカメラを抱えて読谷村某所にあるツミの繁殖地へ行ってきました。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

今年は色々あったので子育ては観察できませんでしたが、巣立ったばかりのツミ達に会うことができました。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

この日確認できたのは4羽。

まだ生まれた巣の近くで狩りの練習中のようです。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

小鳥はまだ難しいのかセミを捕まえて食べています。


www.youtube.com

すでに競争が始まっているのか お互いに牽制しているようにも見えるし、親鳥に餌をねだっているようにも見えるし、とにかく4羽とも延々と鳴き続けているので恐怖に駆られた小鳥たちが 松林から逃げ出しています。

ツミ:幼鳥(読谷村2022年7月17日)

今回は写真も動画も沢山撮ったので公開したい物がまだまだあるのですが、ガラクタ整理と平行して行っているため現像・編集が遅々としてすすみません。 

 

それらがお見せできるようになったら続きを投稿しようと思っています。

 

okiyasu.hatenablog.com

プライバシーポリシー